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山本周五郎賞について調べてみました

今月山本周五郎賞受賞作の発表があるということで、調べてみました。
◾️山本周五郎賞
◾️主催
一般社団法人 新潮文芸振興会
◾️後援
新潮社
◾️特徴
新潮社が1968年に始めた「日本文学大賞」の後継の一つ。
1988年に「三島由紀夫賞」(純文学対象)とともに設立。
「川端康成文学賞」とあわせて「新潮三賞」と呼ばれる。
直木賞ではスルーされがちなファンタジー系の幻想小説やSFなどが受賞することもある。
直木賞を既に受賞している作家は候補に上がらない。
(山本周五郎は直木賞をはじめあらゆる他の文学賞を辞退している。)
◾️対象
物語性に優れた大衆文学の小説
◾️過去の主な受賞作
砂原浩太朗「黛家の兄弟」2022年
早見和真「ザ・ロイヤルファミリー」2020年
小川哲「ゲームの王国(上下)」2018年
湊かなえ「ユートピア」2016年
柚木麻子「ナイルパーチの女子会」2015年
米澤穂信「満願」2014年
原田マハ「楽園のカンヴァス」2012年
窪美澄「ふがいない僕は空を見た」2011年
伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」2008年
恩田陸「中庭の出来事」2007年
森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」2007年
荻原浩「明日の記憶」2005年
垣根涼介「君たちに明日はない」2005年
重松清「エイジ」1999年
宮部みゆき「火車」1993年
ほか

◾️山本周五郎
1903年(明治36年)6月22日〜1967年(昭和42年)2月14日
本名:清水三十六
生まれ:山梨県北都留郡初狩村(現:大月市初狩町下初狩)
横浜市立尋常西前小学校卒

◾️山本周五郎代表作
「樅ノ木は残った」
「赤ひげ診療譚」
「青べか物語」
「季節のない街」
「さぶ」
「ながい坂」
ほか

◾️感想
山本周五郎は、純文学と大衆文学の区別を認めず、「面白いものは面白いし、つまらないものはつまらない」という信念の下、最大多数の読者を対象とする小説を書き続けた。
また、直木賞をはじめあらゆる文学賞の受賞を辞退した。
といったところから、読者を置き去りにせず、真っ向から読者を楽しませることに注力した魅力的な作家さんだと感じました。
過去の受賞作家さんは、人気作家さんが多いですね。
今後も注目していきたいと思います。