読んだのは大学生くらいの頃。
この本を読むまで、日本の歴史の中で幕末は興味ありませんでした。
友だちに勧められて読んだんだと思います。
第一巻、土佐編は正直退屈で、おもしろくありませんでした。
それでも我慢して二巻に読み進めると、江戸の千葉道場へ行く道中、大坂でのエピソードが登場します。
当時の戎橋界隈の描写など興味深く読めました。
泣き虫で意気地なしだった主人公、やるべき使命も見つからない。
勝手に自分と重ね合わせてしまいます。
進んでいくにつれて、たくましく成長していき、気がつけば天下国家を動かす役割へ。
その頃になれば、起こること、起こることが全て楽しくて話に引き込まれていきます。
第一巻を読み始めたときは八巻もあるのが憂鬱でしたが、最後に近づくにつれて、「もうあと何冊しかない」「もう何冊で終わりなんて寂しい」と思わせてくれました。
生きる勇気をもらった人は多いはず。
それからずっとあと、本当の龍馬と、竜馬が行くの竜馬は、乖離があると言う話を聞いてショックを受けたものです。
