「十角館の殺人」

「十角館の殺人」綾辻行人

30数年前に書かれたロングセラーミステリー。

13年前に新装改訂版としてリニューアル。

刊行当時「新本格ミステリー」のはしりとなり、

一部のミステリーファンからは激しいパッシングを受けたとのこと。

本文453ページの長編ですが、読んでしまうと意外にコンパクトにまとまった印象のミステリーでした。

当時の風俗として、固定電話、大学生ほぼ全員が喫煙者、

合宿中に女性が料理や給仕をするのが当たり前

といったところが時代の変化を感じます。

 

主な登場人物たちは、海外のミステリー作家の名前をニックネームとして使用。

海外のミステリー作家が好きな方にはより楽しめるかも。

横文字の苦手な私は、アガサとエラリーをよく混同しました。

かろうじてポーは江戸川乱歩の名前の由来のイメージがありました。

 

驚いたこと

別人だと思っていた人たちが同一人物??

殺人の動機の裏には熱い恋愛があった??

島で起こったことと本土でおこったことのつながり

 

ミステリー初心者でも楽しめました。