
読書の習慣が無い方や活字が苦手な方が多い中、
逆に読書を好きになるきっかけは何なのでしょうか?
速読の原理の一つに
「見た文字と記憶の照合を速くする」
というものがあります。
「文字を読んで理解する」という作業は
「見た文字と自分の持っている記憶の照合作業」だと言うのです。
いくら頑張って文字を読もうと思っても、
知らない文字や言葉は読めないと言うことです。
ということは、
読書を楽しむには下準備が必要。
それが言葉を知ったり、
言葉に対してイメージを持つということです。
自分自身が本を好きになる過程を思い出しました。
最初は絵本から入りました。
次に小学館の図鑑シリーズを数冊買って貰い、
それを何度も何度もボロボロになるまで読んだ記憶があります。
また、絵本でも文字が多い本には興味がありませんでした。(文字が多いのは大人の本だと感じていました)
図鑑は文字が読めなくてもそれなりに理解でき、
後付けで文字も理解できていったと思います。
図鑑の中に「日本の歴史」があり、それが歴史好きになるきっかけになっています。
図鑑だと各時代がビジュアルで頭に入り、イメージ出来るので、
記憶にも残りやすかったように思います。
歴史は更に小学館の日本の歴史の漫画のシリーズを買って貰ったり、図書館で借りたりして読み、とても知識が深くなりました。
歴史に関してはここまで来ると、「平家物語」とか「太閤記」とか「曽我物語」とか普通に読めるようになっていました。
というように、どんな分野でも良いので予備知識が入るまでは、図鑑や漫画などビジュアルから入ることにより、言葉に対する記憶やイメージを持つことが出来るようになるのだと思います。
予備知識やイメージが無いのにとにかく読めと言われても、文字の羅列でしかないので、理解できないし、面白くも無いわけです。
逆に見た文字から記憶の照合が出来たり、イメージが出来たり、過去の知識とつながってくると本を読むことがどんどん楽しくなってきます。
「きっかけ」や「その人にとっての面白い本との出会い」がとっても大事ですね。
本好きな方の読書のきっかけをお聞きすると、百人百様の参考になるお話があるかもしれません。
とにかく読書は楽しみながら学べる一石二鳥のコスパのとっても良いツールなんです。
焦らず簡単で面白く手軽に読めるものから読まれることをお勧めします。
人気作家 東野圭吾さんの短編集などいかがでしょうか?
東野さんの短編をきっかけに読書の面白さに目覚めた方が、たくさんいらっしゃいます。
脳の衰えを感じたら…
記憶に残しながら速く読む