
直近に読ませて頂いた小説が、ライト感覚なおもしろ系でした。
その反動で重たいズッシリとくる内容の本を読みたいと思いました。
ずっと以前に映像化されていたようで、タイトルには見覚えがありました。
裏表紙の内容紹介を読むと、
警察官が妻を嘱託殺人
妻がアルツハイマー
空白の2日間の行動の謎
など
重い言葉が並んでいましたが、
ライトな小説を読んだ後だったので
しっかりしたものを読んでみたいと思いました。
読んでみると、
6つの短編で構成されていて、
同じ事件を
6人それぞれの主人公の視点から書かれていて、
どんどん引き込まれていきました。
警察官→検察官→新聞記者→弁護士→裁判官→刑務官
それぞれのお仕事のご苦労や誇りを感じられました。
それぞれの立場同士のせめぎ合いもあるのですが、
なぜか空白の2日間の真相は分からないのに、
立場を超えて心が一つになるところは、ほっこりとしました。
最後は「何のために生きるのか?」
ということを考えさせられました。
読みやすく、内容に引き込まれて、ハッとさせられるところもあり、夢中になって読めました。