
地元堺市には百舌鳥古墳群、東10キロ先には古市古墳群があります。
いずれも最も古墳造りが盛んな4世紀半ば〜6世紀半ばに大小合わせて約100基ずつ作られました。
現在、世界遺産登録に向けて地元の期待が膨らんでいます。
古墳の中には入ることが出来ないなどの事情はありますが、その存在自体は充分世界遺産に値するものだと思われます。
当時にすれば国を挙げて、国防のために行われた大土木工事です。
その形は前方後円墳、円墳、方墳、帆立貝型古墳など様々ですが、特に人気のあるのは鍵穴のようなデザインの前方後円墳ではないでしょうか?
ところがこの形を肉眼で捉えられる場所は意外にありません。
古墳の近くは建物の高さ制限があったり、
数キロ離れた高層の建物からは、全貌は見えても木が生い茂り濠もよく見えないため、前方後円墳の形を確認することが出来ません。
当時これらの巨大古墳の造営に関わった人達は誰一人、その形を目にした人はいないのに、こんなに正確に作れたのはとても不思議で感心させられます。
現在、唯一、これらの巨大古墳群を写真以外で直接目にする方法があります。
そうです。
飛行機です。
九州、四国など西日本から伊丹空港へ向かう飛行機は必ず和泉市の上空を通過しますので、眼下に百舌鳥古市古墳群が見えます。
(ちなみに東日本からだと奈良の上空を通過するので、左側の客席から少し見える場合があるそうです。)
「堺に来る時、飛行機からたくさんの古墳が見えてワクワクしました」
と観光客の方が、スマホの写真を見せて下さいます。
来月2018年4月より、仁徳天皇陵古墳向かいの堺市博物館でのVR体験ツアーが、
7歳から体験できるようになり、一律800円の体験料が小学生のみ500円となります。
古墳上空に飛ばしたドローンから見た古墳群の映像と古墳築造当時の古墳やその周辺の様子を見ることが出来ます。
まさに小学生に体験して欲しい内容です。