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御陵印って何ですか?

今日は午後から仁徳天皇陵古墳で観光ボランティアをしていました。

仁徳天皇陵古墳は第16代 仁徳天皇のお墓と言われている日本最大の古墳です。

古墳時代は3世紀半ば〜7世紀半ばまで約400年間も続きました。

今に置き換えれば、関ヶ原の戦いから現在までが約400年になりますので、
とても長かったことが分かります。

仁徳天皇陵古墳はそのど真ん中、5世紀半ば頃に築造されました。
この時期を中心とした約200年間が特に古墳造りが盛んで、規模も大きく、この時期に百舌鳥・古市両古墳群においては合わせて約200基の古墳が築造されています。

大陸や九州、中国地方からこの地を通って奈良にあった大和王権までたくさんの方々が訪れていたようです。

古墳群はそういった人を通じて他国に対し、大和王権の強大さをアピールする狙いがあったと言われています。
いわば国防目的で、常に複数箇所で巨大な土木工事が行われていた特殊な時代ですね。

今日は小雨の降る寒い日でしたが、数名の観光客の方にご案内をしました。
その中で、全国の「陵印」を集めているという男性二人組にお会いしました。

恥ずかしながら「陵印」は初耳でした。
御朱印の天皇陵版のようなもので、天皇陵に参拝した記念として頂ける記念の印のことだそうです。

ところが各天皇陵にある訳ではなく、全国5カ所にある「陵墓監区事務所」にまとめて置いてあり、希望すると無料で押印出来るそうです。

御陵印をいただけるのはネットによると
・多摩陵墓監区事務所(東京都八王子市、武蔵陵墓地内)
・桃山陵墓監区事務所(京都府京都市伏見区、伏見桃山陵内)
・月輪(つきのわ)陵墓監区事務所(京都府京都市東山区、泉涌寺内)
・畝傍(うねび)陵墓監区事務所(奈良県橿原市、神武天皇陵内)
・古市陵墓監区事務所(大阪府羽曳野市、応神天皇陵内)

の5ヶ所。

仁徳天皇陵を含む百舌鳥古墳群の陵印は、羽曳野市にある応神天皇陵横の古市陵墓監区事務所にあり、16〜17個の陵印を押印出来るそうです。

たくさんの方が訪れているそうで、口コミ情報によりますと、備え付けのスタンプは真ん中がすり減ってしまっていて陵印の真ん中部分が綺麗に押せないので、5.5センチ角の印鑑に使える大きめの朱色のスタンプ台を持参すると良いとのことでした。

ご興味ある方は朱印帳(陵印帳?)と朱色のスタンプ台を持参して見られてはいかがでしょうか?

なお古市陵墓監区事務所には専用駐車場がありませんので、ご注意下さい。